呼び出し的体験……は、2回ほどあります。

先に挙げる一件は、2019年の終わりのころ。
関西に所用ができて、その時期はちょうど春日大社で童子切と鬼切丸と薄緑が展示されるので、奈良県民な友人とも予定のすり合わせが出来ないかなぁと考えていたところ、春日大社境内に建つ奈良ホテルの110周年記念特別企画(宿泊費がひと部屋11,000円〜のプラン)をその友人に教えてもらい、関西行きの日程を確認すると、ちょうど年末年始のハイシーズンが終わるときでした。奈良ホテルは、一生泊まれない憧れのホテル、と思っていたので「これは…マイ氏神様ゆかりの春日大社からめちゃくちゃウェルカムされている！！」と感じて予定を組み、友人とともに奈良ホテルと春日大社参拝と刀剣展示をちからいっぱい堪能させていただきました。幸せ。

もう一件は、1997年のことです。
当時、雑誌連載用に姫神さまの話を初めて書き進めていました。連載3回分を、まとめて一気に。
作中には、福岡県民にもなじみ深い宗像大社の三女神が登場します。ご挨拶に行かなきゃ、と思いつつ原稿の区切りがわからずつらつらと書き続けていたある日のこと。昼間に横になって仮眠しようとしたら、謎の現象が起きました。仰向けに寝ている自分と、その自分からジリジリと頭と背が浮き上がっていく自分がいました。
えっこれ幽体離脱というやつでは？！と驚いて、必死に浮いた頭を戻そうとしますが、何度もまた起こされそうになりました。それを何度か繰り返して、間違いなく自分が「ひとつだけ」の感覚に戻ったところでズルズルと寝床から這い出し、翌日、宗像大社へお参りに行きました。。
謎の体験と宗像大社が直接縁のあることなのかどうかはわかりませんが、この体験以来、寺社への参拝は大事にしています…。