ミトラはインドラやヴァルナといった神と共に14世紀中葉のミタニ・ヒッタイト条約文に名前が載っているので小アジアやメソポタミアといった地域でも知られていたとされています。
ゾロアスター教、イランの神々はメソポタミアの神々とも同一視され、アフラ・マズダーはマルドゥク、アナーヒターはイシュタルとそれぞれ習合していきました。ミトラ、或いはミスラとシャマシュも同様で太陽神でありながら地上の悪行を監視する正義の神、司法の神としての信仰を持っていたので同一視されています。
占星術的にはマルドゥクとアフラ・マズダーは木星、アナーヒターとイシュタルは金星、ミスラとシャマシュは太陽といった形でそれぞれ対応しますが、ミスラは時に水星も司るとされ、死者の霊魂の案内者とも考えられたので後にヘルメス神とも習合しましたね。